ホテルの選び方:サン・モリッツ

サン・モリッツのホテルは、大きくドルフ地区とバート地区に分かれる。ドルフ地区は高級ブランド店やレストランが軒を並べるサン・モリッツの
中心地。サン・モリッツの鉄道駅や、ピッツ・ネイル方面へのケーブル乗場が徒歩圏内だ。
「バート」はドイツ語で「浴場」という意味があり、バート地区は古くから湯治場として栄えた。スパ・センターがあるが、日本のような歓楽施設
ではなく、療養を目的としたもの。ドルフ地区と比べて静かで落ち着いた雰囲気を楽しめる。駅からのアクセスは路線バス、
または湖畔のプロムナードを歩いて徒歩約20~25 分。
エンガディン地方は4 つの美しい湖で知られるが、部屋からレイクビューを堪能できるホテルは意外に少ない。景観保全のため、湖畔に新たな建
物の建設が厳しく規制されていることもあるが、ポントレジーナやシルスマリアなどサン・モリッツ周辺の村は、そもそも地理的に湖を望める位置
ではない。
サン・モリッツの場合、湖の北岸の斜面にホテルが立ち並ぶため、湖側の部屋が確保できるホテルもある。高級リゾートのイメージが強い
サン・モリッツだが、ホテルの軒数では3星中級クラスが一番多い。